生パスタの特徴は、なんと言ってもその食感。
乾麺のアルデンテとはまた違う、モチモチッとした食感は一度食べればやみつきです。
その食感を生み出すためのこだわりの一つが原料。
原料の小麦粉には、生パスタに適したカナダ産、アメリカ産デュラム小麦の中心部分の粗挽きであるセモリナ粉を100%使用しています。
デュラム小麦は、アメリカ大陸や地中海沿岸、北アフリカ、中央アジアなどで栽培されています。この「デュラム小麦セモリナ」から作られるパスタこそ、本来の「パスタ」と言われているのです。
デュラム小麦セモリナ粉はデリケートな素材です。
特に熱には弱く、加熱によってたんぱく質の変質が起こり、パスタ本来の持つ風味が失われてしまいます。
そこで私たちがこだわっているのが無加熱製法。
原料の小麦粉と水、塩、卵白を混ぜあわせ、生地を練り、成形するという過程で、できるだけ熱をかけず、押し出し時の粗熱はすばやく冷却して製造していきます。
こうしてできるだけ熱をかけない状態を保ち、食べる寸前にのみ加熱することで、デュラム小麦本来の甘さや香りを楽しむことができるのです。
製麺された生パスタは、冷蔵庫内で低温で13時間以上熟成させて、いよいよ出荷されます。
ここで重要なのが湿度の管理。
生パスタから出た蒸気が包装の内側で水滴になり、生パスタに付着すると、品質を損ねてしまうため、最適な湿度と温度を保てるよう、運搬時の温度変化を低減するための対策や物流工程における温度、湿度履歴の管理を徹底しています。
さらに店舗では、できるだけ熱を加えず、おいしい生パスタを召し上がっていただくために、注文を受けてから、一食ずつ冷蔵庫からとりだして調理することを心がけています。